よく、家庭で自分の子供を育てるときや、会社で部下を教育するときなどに、その人の欠点を直そうとするんじゃなくて、良いところを見つけてそこを伸ばすようにしなさいとかいいますね。

だけど、現実にはどうしても長所よりも欠点に目が行ってしまい、欠点を直そうとしてしまいます。

たしかに自分が育ててもらう立場で考えると、良いところを認めてもらって、そこを伸ばすような教え方をしてもらえたら、はるかに成長するだろうなとは思いますが・・・。

長所を伸ばすことの大事さについては、いろいろな人がお話されていますが、人間国宝の宮大工松浦昭次さんは、「素材をどう生かすか」という話の中で、人も木に似ていて生まれた時から一人ひとりみな違う。違いを否定するのでなく、どう生かすか考える。これが棟梁(トップ)の役目である。と言っています。

昔聞いた話ですが、建設の現場で使う「生コン」に入っている砂利は、粒の大きさが揃っているものより大きさがバラバラのほうが生コンの強度は強くなるそうです。

一見、粒が揃った均一な材質のほうが品質(強度)も高そうに思えますが・・・。

これは人間の集まりである会社などの組織にもいえることかも知れませんね。

会社にとっては望ましいとされる、画一的な能力や考え方を持った人間の集団より、一人ひとりの特長を生かした個性的な人間の集まりのほうが魅力的で強い会社なのかもしれません。

パソコンの世界で、ウィルスの問題がこれだけ騒がれているのは、ウィンドウズという一つのOSに依存しているからで、もっといろんな種類のOSを使っていればこんなに大きな問題にはなっていないはずだという話を聞いたことがありますが、画一的な金太郎飴のような組織が、先行き不透明なこの時代、多くの想定外の出来事に遭遇したときに、敏速に対応して行けるのかどうか、心配になります。

会社経営にとって、社員の長所を伸ばすということは、決して良いところだけ見て、悪いところは目をつぶって見ないようにしようということではありません。会社を構成する一人ひとりの特長を生かして、魅力的な強い会社を作ろうということであります。

そして長所とは、他の人と比べた「よいところ」という意味ではなく、あくまでも、その人の中での他の能力と比べた長所ということです。100人いれば100人すべての人がもっているものだということですね。

などと口ではエラソーに言っていますが・・・・気がつくと他人の欠点を直そうとしている自分がいて・・・・どうもうまくいきませんね。皆さんはいかがでしょうか?なにかいい方法があったら教えてください。