月次決算経営とは
● 月次決算は、健全経営のための会計システムである。
複雑そうに見える経営の実態を、数字によって単純に表現することで、本当の姿を写し出しますので、経営者の意思決定を徹底できます。
● 月次決算は「舵」である。
舵は船尾についていますが、単なる飾りではありません。船の進路を決め、障害物を避け、安全に目的地に到着させる役目があります。
● 月次決算はジャンボジェット機のコックピットである。
月次決算も、過去の情報ではありますが、会社が安全に確実に目的を達成する上で、欠かせないものです。自社の財務データを読んで意思決定をすることは、経営者の重要な仕事です。
計器盤の読めないパイロットが、ジャンボジェット機を操縦できないように、財務データを読めずして経営者の仕事はできません。
● 月次決算は羅針盤である。
毎月の経営成果を測定し、経営活動が目標に向かって順調に進んでいるかを、一ヶ月ごとに確認し、常に正しい方向へ経営活動を導いてゆく、経営の羅針盤の機能を果たします。
● 月次決算はスピードである。
月次決算の最大の価値は、「早さ」にあります。月次決算の結果を見て、何らかの手を打たなければならないとしたら、1日でも早いに越したことはありません。できれば翌月5営業日以内には欲しいところです。そして、もうひとつのポイントが、経営者が正しい判断を下せる「正確さ」です。「早さと正確さ」です。
決算書を経理屋だけのものにするな。
経営者こそ決算書をコキ使わなければならない。
ただし、年一回の決算では意味がない。
「カネ」の動きを如実にあらわしている決算書を毎月作成し、全社をそこに絞り込む。
これが儲けにつながる「月次決算主義経営」である。田井野 治郎 「社長が書いた月次決算経営法」